2025.05.02

イベントレポート

空気を見せ合う4日間ー『air』の3人

#関わるひと

2025/4/16-19にまちの食堂 羊雲2Fで開催された3人展『air』。展示会3日目にお時間をいただきチューリップハットのかBUる屋さん、"温度を感じられる絵"をコンセプトに活動をしているたねまをさん、世界の雑貨を取り扱うmeiterのnatsukiさんの3人にお話を伺いました。

    この記事をシェアする

3人について

かBUる屋さん(ふーこさん) @kaburuya
チューリップハット作家。創作は帽子にとどまらず、その発想力には驚かされてばかりです。忍町は子どもの頃から通っている場所だったそう。旧市のきさき朝市の出店を経て2023年よりシェアキッチンあわあわ2Fで制作作業をされています。アトリエで取材した以前の記事はこちら。
<〆市の日のチューリップハットお姉さん・かBUる屋さんのアジトに潜入!>

natsukiさん @__meiter__
meiter(メイテル)オーナー。“日々の暮らしを彩るモノと出会い 旅をするような気持ちになる”そういうモノと出会える世界の雑貨屋。meiterはラテン語のmei=“私の” iter=“旅路”からつくられたそう。オンラインショップでの販売に加え、昨年では日影でのpop up、今年は神戸でのイベントなど今後もmeiterの活躍に目が離せません。

たねまをさん @tanemaooo
コンセプトは“温度を感じられる絵”。もともとご自身の心の中をととのえる手段が絵とことばで書き出すことだったというたねまをさん。「ことばを吐き出してくれることが嬉しい」と言ってくれた友人のことばをきっかけに、対話を通して心の中を吐きだし、絵とことばを1枚の紙にまとめる『書記セッション』や絵とことば用いてリアルタイムでまとめる『グラフィックレコーディング』など、絵を描くことにとどまらない活動をされています。

今回の3人展『air』のポスターとフライヤー
フライヤーにはそれぞれ異なる言葉が書かれている

それぞれの空気感を伝えたい

そもそもなぜこの3人が集まったのでしょう?

以下、たねまをさん…(た)、ふーこさん…(ふ)、natsukiさん…(な)

(た)
日影でのpop upでmeiterを見てnatsukiちゃんという人とmeiterの素敵な空気の魅力を伝えたいと思っていた。それでnatsukiちゃんを誘った。
(ふ)
私も日影のpop upは見ていて。この空気感を伝えたいと思った!3人でごはんに行く機会があり、ぜひコラボしようということになった。
(な)
嬉しい、、おふたりのことはもちろん知っていて、2つ返事で引き受けました。

meiterのスペース(一部)
什器は2階にあったものを利用。雑貨とマッチしています。

3人ともお互いの空気を伝えたい!という思いがあったため、空気=『air』というタイトルもその日に決まったそうです。旅行がすき、という共通点もあり、airplaneのairもあるね、と。

会場はたまたま池島さん(夕雲舎)から羊雲の2階を使わないかと声がかかって決めたそう。池島さんってタイミングを引き合わせる能力がすごいです。羊雲は昨年11月にオープンしたランチとカフェのお店で、2階を使ったイベントは今回が初めてでした。

準備期間中は「やらなきゃ」と力が入ったら逆に手を動かすのをやめた。というたねまをさんのことばが印象的でした。

時間を忘れるairな空間ができた

始まって3日目ですがどうですか?

(3人)
パチパチパチ・・・(みんなで顔を見合わせて拍手)
元々3人が一部屋ずつ使う予定だったが、前日に部屋が使えないというトラブルがあり、大丈夫かな、、とどきどきだったがそれが逆によかった!(古い建物のため1階客席の上では埃が落ちてくる可能性があり展示範囲が1部屋になった)
(な)
結果、居間みたいな空間になってよかった。おばあちゃんちとか実家に帰省した、みたいな安心する場所ができた。実際に来場者の滞在時間が普段より長くていろいろお話しすることができた。

会期中は窓が開いており、心地よい風と素敵なウインドチャイムの音が

(ふ)
場所を借りるにあたって、羊雲・夕雲舎が手厚くサポートしてくれて。ずーっとひっかかりなく進んで、ありがたいです。
(た)
ずっと気持ち良い風と、声と、時間が流れていて。みんな座ってくれるから、立っている時より同じ目線になれる。同じ目線になれることで心の距離が近くなる気がした。会場も物を置く前より広く見えるから不思議(笑)

たしかGREEN HANDS COFFEEのみきさん(違うかったらごめんなさい!)が「美大生の寮を覗いているみたい」と発信されていて、確かに〜と思いました。展示を見に行く、というより好きなものに囲まれた友達の家に遊びに行くような感覚でした。

展示時間中ははたくさんの方がここでリラックスをして座っていました

今後の展望はありますか?

(た)
とってもありがたいことに、お客さまから使ってほしいと500色の色えんぴつをいただきました。それぞれの色えんぴつの名前が素敵で。その名前と色からインスパイアした500枚の絵を書いて個展をしたい。

フェリシモの500色えんぴつ
「若草の息吹」など名前が素敵です

(ふ)
airをきっかけに作り始めたぽふぽふ。今はこれを作るのが楽しいのでもっとつくっていきたい。何かしら手は動かしていきたいかな。
(た)
赤ちゃんとか子どものおもちゃとしても安全でよさそう!中に鈴を入れたりして。出産祝いにも良いかも。

ぽふぽふ。とっても軽くてふわふわ

(な)
私は普段はオンラインがメインで販売しているけど、今年はイベントが決まってきている。やっぱり対面でお客様とお話ししながら販売できるのは楽しいのでいろんな場所に行きたい。
(まふ)
meiterの世界観が伝わるお店があったら素敵だろうな〜
(な)
少しずつお店を持ちたいという気持ちが出てきました!

展示期間中もインタビュー中も、終始和やかな時間が流れていた会場。やっていることも表現方法もちがう3人なのに馴染んで溶け合っていく。唯一無二の素敵な空間でした。

最後にこのエリアについて伺うと、「少し外を歩くとお店の方が笑顔で手を振ってくれて温かい。よいまちやな〜。それぞれの人の魅力も深い。その人がどんな意識や活力で動いているのかを知りたい。しのくぼではこれからも人の魅力を伝えてほしい。」という言葉をいただきました。

たねまをさんに描いてもらったわたしの鬼。

この記事を書いた人:chisa

夕雲舎スタッフ/WEB担当 おんがくとカフェとおいしいものがすき(最近の推しバンドはLaura day romance)。